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人間計測システム
研究目的
人間を知るためには,まず人間の状態を計測する必要がある. 実際,多くの科学的研究の発達は,計測技術,装置の進歩によって支えられてきた. 電子顕微鏡しかり,核磁気共鳴イメージング(MRI)しかりである.このような装置には,その時代における極限的,先端的技術を最大限に利用することで実現されたものが多いが, その一方で,既存の技術を組み合わせてシステムとして機能させることで,それまでに想像されていなかった新しい機能を生み出したものもある.
本研究室においては,特に,計測対象を拘束しない計測システムの実現に重点をおきつつ, 人間の外的状態(姿勢や眼位)や内的状態(心理状態,文脈)を推定する新しい技術の開発を行なっている.
このような計測システムの実現は,従来,実験室やスタジオといった特殊な環境に限られていた人間に関する計測を一般的な環境に開放し,スポーツ運動中の身体の動きや1日24時間の人間の状態の変化を追跡することを可能にする. このような計測装置により得られたデータは,新たな科学的知見や工学的な応用へのつながっていく.
研究成果
姿勢の計測とその応用
- 磁気センサと加速度センサを組み合わせた小型姿勢計測装置 (2006-)
視線の測定とその応用
- ドリフトを自動的に補正するEOG型眼球運動測定方式(2005-)
- 眼球運動に着目した心理状態の推定
- 身体運動と眼球運動の同時計測による3次元視線計測装置