身体運動と眼球運動の同時計測による3次元視線計測装置

本研究では、人の運動制御、特に手の運動における視覚の役割を明らかにすることを目的として、 被験者の頭の動きを制約せずに3次元空間内での注視位置をリアルタイムに計測できるシステムを構築した。

本システムは、頭中心座標系における眼球の向きを測定する眼球運動測定装置(SMI社,EyeLink)と、 外界座標系における頭の位置と向きを測定する位置計測装置(North Digital社,Optotrak3020)、および、 これらの制御とデータ収集のためのPC4台から構成されている。前者は赤外線カメラにより眼球を撮影し 画像処理により眼球位置を求めるもので、後者は赤外線マーカの3次元位置を計測できる。 ここでは、被験者の頭部に接着した3つのマーカの位置を位置計測装置で計測にて頭の向きを求め、 それをもとに視線計測装置の出力を座標変換して外界座標系における視線の向きを求めたのち、 両眼の視線の交点から3次元空間内での注視点を求めた。(Fig.1)

発表文献

電気通信大学 大学院情報システム学研究科 情報メディアシステム学専攻 人間情報学講座 阪口研究室
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