能動的な触知覚認識システム

 人間は、手で触れて対象を知覚するとき、皮膚に埋め込まれた種々の感覚受容器からの情報を統合することによって総合的に判断を下す。 また、押す・つまむ・擦るといった様々な触運動を選択的に行うことにより、対象を理解するのに有効な情報を効率的に収集する。 このような触覚に関わる能動的な感覚を、単純な皮膚感覚を表す狭義の触覚と区別して「触知覚(haptics)」と呼ぶ。
 本研究では、このような触知覚過程の特徴に着目し、対象表面を種々の条件で擦りながら数種類のセンサ情報を統合することによって、 人間と類似した方法で対象の質感や手ざわり感を識別する触知覚認識システムを構成した。

発表文献

電気通信大学 大学院情報システム学研究科 情報メディアシステム学専攻 人間情報学講座 阪口研究室
Copyright(c) 2007 Human Informatics Laboratory. All rights reserved.
WWW admin: