バイオリンのはなし

楽器と弓の持ち方(その5)

更新がしばらく滞ってしまっていた.別に練習をやめてしまったわけでもなく,日々の気づきがなくなったわけでもない.ただし,日々の気づきを文章で表現することがだんだん難しくなってきたような感じはする.

「楽器と弓の持ち方」というタイトルで記事を書くのはこれで5回目である.これは,私の理解が遅いことを意味しているだけでなく,楽器の持ち方がいかに深い問題であるかを表しているといってよいだろう.これは,本質的には,ヒトの身体の自由度が大きいことに起因していると思う.つまり,弓を握り,また,動かすことに関わる骨や筋が多数にわたっていて,どれをどのように制御するのかという自由度の幅が非常に大きいことに理由があるのだろう.

右手の柔軟性