[[jViolin]]

*ぬりつける感覚
バイオリンの先生には,以前から何度も弓を絃に「ぬりつけるように」という指示をよく受けていたのだが,その感覚がしばらくわからなかった.この感覚が,最近になってようやくわかるようになってきた.「わかった」というほど安定した感覚ではないのだが,「ああ,この感覚をぬりつけるというのか」という気づきがあった.というわけで,今日は,この「ぬりつける感覚」について少し考えてみたい.

この感覚に気づいたのは,スラーでアルペジオの練習をしているときである.ちょうど,その前のレッスンで,アルペジオを単音で弾くときに「すべての音符を同じだけ弓を使って弾くように」というアドバイスをもらったのである.