#norelated

*音を一様に鳴らす

(現在執筆中)

右手,左手ともに少しずつ慣れてくると,これまであまり気にしていなかった(気にしていなかったわけではないが,直す優先順位が低かった)音色がいろいろと気になってくる.

**''弓を大きく動かす''
レッスンでは,「いまの段階ではまずは弓を大きく動かしなさい」ということをよく言われる.これはおそらく,動きをこじんまりさせずに腕全体を使うように,という意味と,楽器をよく鳴らすように,という意味が込められているのではないかと思う.

個人的な印象では,弓を大きく動かすことにはやりやすい点とやりにくい点がある.やりやすい点は,弓を大きく動かした方が右腕の局所的な部分に余計な力が入りにくく,腕全体を滑らかに使うことができる点である.やりにくい点は,弓のコントロールが効かなくなることである.つまり,弓の動きの安定性が落ちて,音のばらつきが大きくなることである.ただ,だからこそ弓を大きく使えという話になるのだろう.つまり,初心者の段階で(まともに音をコントロールできない段階で),こじんまりと音を作ることに注意を向けてしまうのではなく,多少不安定でも弓を大きく使う練習をしてその中で適切な動きを学んでいくべきということなのではないかと思う.

**''弓が振動する''
弓の使い方でいま問題なのは,ダウンボーの際に弓が振動する現象である.この現象はアップポーでは生じず,ダウンボーのそれも先弓1/2から1/3程度の場所でのみ起きるのである.もちろん,問題は右腕,右手,あるいは姿勢のバランスあたりにあるのだと思うが,いろいろと試行錯誤してもどうも原因がよくわからない.あまり考えると,また右腕に余計な力が入ってしまうことになるので,念頭におくだけにしておこう.