(現在執筆中)

なぜバイオリンなのか?

そもそもなぜ楽器としてバイオリンを選んだのか,ということだが,これにはいろいろな背景がある.実際,バイオリンにするかビオラにするかについては習い始めるときまで決めておらず,先生と相談してとりあえずバイオリンから始めるということにしたぐらいである.

多人数で弾ける楽器であること

子どものときにピアノを習っていたことは先に書いたとおりだが,ピアノは基本的に一人で弾くもので,その意味で「孤独な」楽器である(実際,練習するときは楽器に向かって1時間,2時間と格闘することになる).もちろん,五重奏曲やピアノ協奏曲などほかの人と合わせて弾く曲もあるが,そのような曲を弾く機会は素人にはほとんどない.

その一方で,曲を聴くときの好みは,どちらかといえば,ソロの演奏よりもオーケストラの演奏の方が好きである.つまり,複数の楽器が織りなす音を聴く方が楽しい.このような音楽を奏でるには,オーケストラ(あるいは室内楽)の一員になるしかないが,となると,ピアノは向いていない.別の楽器を始めなくてはということになる.

歌える楽器であること

オーケストラを構成する楽器から選ぶことになるが,