jViolin

スラーを弾く

(現在執筆中)

スラー

 スラーというのは,二つ以上を音符を一弓で弾く(一音ずつ弓の方向を変えないで弾く)ことである.今回の練習からスラーの入った曲や,スラーを付けた音階の練習を始めてまた悪戦苦闘している.

 難しいことは二つある.一つは右手と左手の動きのリズムの違いである.つまり,左手は一音ずつ指を変えるのに対して,右手は二つの音を続けて滑らかに(途中に何事もなかったように一様に)弾かなくてはならないことである.左手の動きが楽な場合は右手への影響はそれほど大きくないが,4の指を使ったり音が飛んでいたり移弦を伴っていたりすると,とたんに右手の動きがおかしくなる.

 もう一つは弓を送る量である.音符ごとに長さが違う音が含まれていて,かつスラーで二音を一弓で弾かなければならない場合,一つ一つの音に対してどれくらいの長さの弓を使うかをよく考えてひかないと,弓が足りなくなってしまう(長い音を鳴らしたいときに十分な弓を動きを使えなくなってしまう)のである.

 このようにうまくいかないことはいろいろあるのだが,この練習はある意味楽しい.というのは音型の変化と音のつながりを独立して取り扱うための一歩だと思えるからである.