(現在執筆中)

楽器の持ち方

肩当てを手にいれる

正式にレッスンを受ける前に,体験レッスンに受けにいった行くと,すぐに楽器をもたされて「まずは弾いてみましょう」ということで,30分ほど楽器に触らせてもらった.それなりに音が出たので一安心し,「それでは次回からお願いします」ということで,月に3回レッスンを受けることにした.

楽器は当分のあいだ借りることにしたが,肩当てと松脂は自分で買ってください,ということなので,肩当てを手に入れる算段を始めた.肩当てというのは,バイオリンの楽器の下の部分にとりつけて,楽器を肩と胸の上に載せるときに台となるような器具である.松脂は,弓に塗りつけて弓の摩擦力を高めるものである.

とりあえず,インターネットで肩当てを探し始めたのだが,これがいろいろな種類がある.樹脂製のもの,木製のもの,金属製のもの,それぞれ一長一短らしい.先生の話では,これまでにいろいろと試してみて,いま使っている金属製のものにたどり着いたということだった.バイオリンを弾く友人の研究者の話などもきいて,結局,KUN社のSuperという最もポピュラーなものを手にいれた(先生も昔はこれを使っていたそうだ).

楽器を持つ.

手にいれた肩当てと松脂を持って最初のレッスンを受けにいった.最初は,楽器や肩当て,弓の手入れの仕方を教わり,開放弦で(弦を指で押さえないで)4本の弦を順番に弾く練習から始めた.立つときの姿勢,視野のもち方,弓の持ち方,右手の動かし方など順番に教わった.借りた楽器を家に持ち帰り,翌日から一人での練習が始まった.

弓の持ち方については別に述べるが,ともかく最初の難関は「楽器を支える」ことである.

バイオリンは肩と顎で楽器を挟むことで楽器を支えるが,最初はどうやって挟めば楽器を安定して持てるのかがわからない.その分,楽器を落としてしまうことが怖いので,首をがちがちに固めて力で挟み込もうとするうえ,左手で楽器をしっかり握ってしまう.佐々木バイオリンの佐々木さんのホームページにある合理的な楽器の支え方(肩当てを鎖骨の上にのせて,そこを支点として顎を引くことで支える)の説明を読んでいたので,理屈は頭ではわかっているのだが,感覚的にうまく理解できずに二,三日間試行錯誤を続けた.

そうこうしているあいだに,自分の楽器を支えるイメージに誤りがあることに気付いた.楽器は左肩に乗せて持つことから