#author("2017-11-25T22:28:52+09:00","default:admin","admin")
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*ピアノのはなし
ピアノについてこのようなメモを残すことは当初は想定していなかったのであるが,ヴァイオリンと並行してピアノの練習も続けている(といっても,週に高々1時間程度).

ピアノを習ったことのある経験がある人は,ヴァイオリンを習ったことのある人に比べるとはるかに人数が多く,脳研究者の中にもコンクール入賞クラスの腕前をもったピアニストが少なからずいらっしゃる.そういった上級者の方々と比べると,私の腕前は恥ずかしい限りであるが,それでもおそらく「中級者」と呼べる程度のスキルはあるだろうと思っている.

ちなみに,自分は,(おそらく)5歳のときに先生について習い始め,小学校4年生でやめたので,先生についてピアノを習っていたのは6年間である.バイエルから始めて,チェルニーの100番,30番を終え,40番をあと数曲残したところまで行ったと記憶している.発表会ではショパンの夜想曲を弾かせてもらい,やめる直前に弾いていたのは,ウェーバーの「舞踏への招待」だったと思う.今から思えばなんとも中途半端なレベルで,あと数年続けて上級者向けの曲まで弾けるようになっていれば,もう少しピアノに対する理解も違っていただろうと思う.ただ,先生について習うのを止めたあとも,たまにはピアノに向かうこともであり,それなりに指も動いていたので,ある程度のスキルは維持できていたようである.ただ,弾くといっても譜面通りに弾くだけのことで,じっくりと曲を仕上げる完成度を高める練習はまったくしていなかった.それだけに,音の微妙なコントロールについてはほとんどスキルがないといってよい.

最近になって,演奏家として活動しているピアニストの方々とお話しする機会が増えて,ピアノのスキルについていろいろと教えていただくと,新しい曲に挑戦したり,楽器に向かって試したりということが以前に比べて増えてきている.一方で,ピアニストの方々と話していて,自分がまったく理解できないことがたくさんあることに気づかされた(例えば,ピアノの個体の違いを吸収することや,音のコントロール方法,ソステヌートべダルの遣い方など).

ピアノ演奏技能についてより深く理解するには,やはり自分がそれらの感覚を実感できることが必要である.そのようなこともあって,最近は,一時期に比べてピアノに向かう時間が長くなってきた.楽器に向かう際の問題意識がはっきりしてくれば,その分だけ新しい気づきが生まれてくる.そして,(たとえ週に1時間しか弾かなくても)少しずつ技能も上達しているように思える.

そのような中での気づきについて,少しずつメモを残しておきたい.

*項目
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-[[視野と注意>jPiano/Q001]]

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